電通は9月20日、新聞折込チラシの来店効果を可視化して出稿メディアの選定や配布量、予算の最適化を可能とする新サービス「チラSeeCycle(チラシーサイクル)」を開発し提供を開始することを発表した。

同サービスは折込チラシによる来店効果を実際の折込チラシ投下量や位置情報データによって把握する仕組みで、チラシの投下量や配布エリアプランニングへの活用が可能だという。

また、データクリーンルームを用いることで折込チラシとデジタル広告の来店効果を同じ指標で比較できる分析手法も実装しており、メディア横断での予算配分最適化やマーケティングROI(Return On Investment:投資対効果)の最大化を支援する。

  • チラSeeCycleのサービス概要図

    チラSeeCycleのサービス概要図

チラSeeCycleでは大規模な位置情報データと統計的な処理を用いており、折込チラシへの接触確率を算出して、その確率と人の群単位でのデータを統合することで来店効果を計測しているという。

さらに、データクリーンルームを用いることで、「折込チラシの接触判定パネル」と「デジタル広告接触データ」を人の群単位で統合できるため、折込チラシとデジタル広告それぞれへの生活者の接触有無を推計可能だ。

これにより、「CPA(Cost Per Action:顧客獲得単価)」を指標として来店効果を評価できるようになり、折込チラシとデジタル広告の予算配分や予算を投下すべきエリアの最適化につなげられるという。