積水ハウスと博報堂は9月20日、蓄積した生活行動ビッグデータのAI(Artificial Intelligence:人工知能)解析を用いて、住人の無意識な潜在意識の可視化を試みる共同プロジェクトを開始することを発表した。
積水ハウスはスマートホームサービス「PLATFORM HOUSE touch(プラットフォームハウス タッチ)」を2021年12月に提供開始し、1800邸以上に導入してさまざまなデータを蓄積してきた。今回の博報堂との共同プロジェクトにより、プラットフォームハウス構想における「健康・つながり・学びのサービスのキュレーション」に向けた取り組みを開始する。
スマートフォンでコントロールできるスマート家電は現在も多く存在するが、そのログは間取りや家族構成などとは関連性がなく、単純な「操作ログ」として収集されている場合が多い。一方で 積水ハウスのプラットフォームハウス タッチは、窓シャッターの開閉や玄関ドアの施解錠などのデータを間取りや家族構成とひも付いた「生活ログ」として蓄積しているという。
さらに、蓄積した生活ログをAIで解析することで、ログの組み合わせによって可視化される住人の特徴的な生活意識が見られる瞬間(=生活モーメント)が推測できるとのことだ。また、この生活モーメントをAIで解析することで、住人の生活習慣や行動の源泉(潜在意識)の可視化も行う。
これにより、日々の暮らしのログから住人の無意識を顕在化できるようになり、両社は将来的にはさまざまなデータをサービス提供者へ提供し住人に寄り添ったサービスの開発にもつなげるとしている。