ソニーとKDDIは9月20日、5G SA(スタンドアローン)の商用ネットワークにおいて、イベント会場など混雑した環境下でもゲームストリーミングに必要な通信品質を確保する実証実験を9月13日に実施し成功したことを発表した。
今回の実証では、ソニーが設定した「ゲーム体感レベル」(ゲーム体験の快適さと通信品質の相関性を測定するゲームストリーミングの指標)について、プレーヤーがストレスなく快適にゲームを楽しめる通信品質を提供するため、ゲームストリーミング用にカスタマイズしたネットワークスライスにXperiaスマートフォンを接続した。
その結果、公衆の5Gネットワークにおいて、混雑時も動画視聴やSNS(Social Networking Service)など一般の5G利用に影響なくゲームストリーミングに必要な品質を確保し、安定したゲームプレイができることが確認できたとのことだ。
具体的には、自宅を想定したインターネット回線に接続した家庭用ゲーム機と、実際のイベント会場や混雑を再現した環境の5Gネットワークに接続したXperiaスマートフォンとの間でゲームストリーミングを行い、ゲームプレイの体感レベルを比較した。
これにより、ゲーム専用スライスに接続したXperiaスマートフォンでは、映像信号や操作信号の伝送において「ゲーム体感レベル」のレベルが高い通信品質を満たした。両社は、イベント会場などの混雑した環境下において、他のスマートフォンの通信の影響を受けずに安定したゲームプレイができることを確認できたとしている。
この結果を受けて、今後の活用事例として、スタジアムやイベント会場の混雑した環境下でもスマートフォンから自宅の家庭用ゲーム機やクラウドゲームなどのゲームストリーミングを快適にプレイできるようになることが想定される。