Microsoftは9月18日(米国時間)、「Paint app update adding support for layers and transparency begins rolling out to Windows Insiders|Windows Insider Blog」において、Windows 11開発版(Windows Insiders 11.2308.18.0およびこれ以降のバージョン)で動作する「ペイントアプリ」にマルチレイヤー機能および透明度のサポート機能を導入したと発表した。CanaryおよびDevチャンネルのWindows 11 Insiderが対象となる。
レイヤー機能はツールバーに追加された「Layers」ボタンをクリックして、キャンバスの横にレイヤーパネルを表示させることで利用可能。ここでレイヤーの追加、削除、順序の入れ替えなどの編集を行える。また各レイヤーの表示・非表示の切り替え、レイヤーの複製、レイヤーの統合といった操作にも対応している。
同時に透明度のサポートも追加されており、透過PNGファイルを開いて保存する場合などに透明度がサポートされるようになった。レイヤーが単一である場合は、透明な部分は市松模様が表示されるようになる。キャンパスからコンテンツを削除した場合は領域が白塗りになるのではなく、そのままコンテンツが削除された表示になるように変更も行われている。
Windowsにデフォルトで搭載されているペイントアプリは、これまで画像編集の基本のみをサポートしてきた。しかしこのところ、Microsoftはこのアプリに積極的な開発を行っている。2023年9月7日(米国時間)にはペイントアプリに背景の削除機能を追加したことを発表するなど、画期的な新機能を投入した(参考「Windows 11のペイントアプリに背景削除機能導入 | TECH+(テックプラス)」)。
Windows 11のペイントアプリは今後も大きな機能が追加される可能性がある。ペイントアプリはアンインストールが可能となり、Microsoft Storeからインストールできる仕組みに変更されている。