ライボの調査機関「Job総研」は9月19日、758人の社会人男女を対象に実施した「2023年人事評価の実態調査」の結果を発表した。

人事評価制度の評価制度があると回答した636人に評価方法を聞くと「MBO(目標管理制度)」が36.0%で最多回答となった。以降、「コンピテンシー評価」23.0%、「ミッショングレード制度(役割等級制度)」21.2%、「360度評価(多面評価)」15.4%と続いた。

回答者全体に人事評価制度へ不満を感じたことがあるかを聞くと「感じている派」が75.2%と過半数を占め、内訳は「とても感じている」が23.2%、「感じている」が23.4%、「どちらかといえば感じている」が28.6%となった。同質問を評価種類別で見ると、360度評価での「不満派」が77.0%で最多となっている。

  • ,会社からの評価に不満を感じたことはありますか 引用:2023年人事評価の実態調査

    会社からの評価に不満を感じたことはありますか 引用:2023年人事評価の実態調査

また、評価によって過去にモチベーションが低下した経験があるかを聞くと「ある派」が78.7%と過半数を占めた。内訳は「とてもある」が28.5%、「ある」が27.3%、「どちらかといえばある」が22.9%となった。

モチベーション低下した経験があると回答した597人にその理由を聞くと「成果と報酬が見合っていなかったから」が51.3%で最多に。以下、「評価の基準が不透明だったから」が45.6%、「上司が自分をちゃんと見てくれていないと思ったから」が38.5%と、上位3つの回答となった。

  • ,評価による転職の検討 引用:2023年人事評価の実態調査

    評価による転職の検討 引用:2023年人事評価の実態調査

加えて、評価によって転職を考えたことがあるかを聞くと「ある派」が71.8%と過半数を占めた。また、転職を考えたことのある544人に実際に転職をしたか聞くと「した」が48.9%、「していない」が31.6%、「検討中」が19.5%になり「転職をした派」が多数を占める結果となっている。