米Teradataは9月11日(現地時間)、クラウドデータ分析基盤「VantageCloud」について生成AIの新機能である「Teradata ask.ai」を実装したことを発表した。この機能により、データにアクセス権を持つユーザーは、自社のデータ分析に関する質問を自然言語で行えるようになり、その結果を受け取れるようになるという。

複雑なコーディングやクエリ文の入力などを省略できるため、技術系ユーザーの生産性を向上して作業スピードと効率を改善するだけでなく、技術系以外の部門もデータ分析を実行してデータからインサイトを引き出せるようになるとのことだ。

同社は、コーディング経験がなくても実行したいデータ分析の意図を自然言語で入力することでコードを作成できることから、データ分析のプロセスを簡易化し民主化を促進するとしている。

コードの自動生成により構文エラーを減らし、コードの一貫性を高め、生産性向上も期待できるという。データサイエンティストはコード記述の作業を減らしモデル開発により注力することができるようになり、開発者はより高水準のロジック構築と問題解決に集中できるようになる。

また、VantageCloudのシステム情報を自然言語で取得できるようになるため、「システム状態はどうなっていますか?」「現在の消費量はどのくらいですか?」などシステム関連の質問によって環境やコンピュートグループに関する情報を得られる。