アフラック生命保険、日立製作所、GlobalLogic Japanの3社は9月12日、職域の従業員を当事者としたキャンサーエコシステム(以下、職域版キャンサーエコシステム)の構築に向けた協創を本格的に実施することを発表した。
3社は職域における現状の課題を把握するために、日立の職域をフィールドにした先行検討のプロジェクトを2022年12月から推進してきた。アフラック保険会社としての知見と、日立とGlobalLogicによる先進事例の知見や新規サービスの創出手法を組み合わせ、「職域版キャンサーエコシステム」に求められる機能や、実現のために連携すべきステークホルダーを検討した。
具体的には、がん経験者を含む日立の従業員に対してインタビューを実施し、がんの経験や健康意識、社内制度の活用状況など、ありたい姿と現状とのギャップを明らかにした。その結果をもとに、日立の協創拠点「Lumada Innovation Hub Tokyo」で3社が集まり、ありたい姿を議論するアイデア検討ワークショップを複数回にわたって実施した。
また、GlobalLogicのデザイン思考を駆使し、社内制度のサポートの現状を整理しながら、従業員に対する各種調査から導いたペルソナのサバイバージャーニーを作成。これまでケアが行き届いていなかった課題をエンドユーザーである従業員視点で徹底的に洗い出し、ありたい姿の方向性と20の施策アイデアを検討したという。
3社は今後、先行プロジェクトで導き出した20の施策アイデアをもとに、日立の職域における実装・展開をめざすとともに、他の企業や領域、社会全体への展開も見据えたアイデアの具体化・検証を進めるという。2024年中を目標に「職域版キャンサーエコシステム」を実現するプラットフォームの設計・実装をめざし、企業としての従業員のウェルビーイング向上の取り組みに貢献する構えだ。