米国半導体工業会(SIA)は、2023年7月の世界の半導体売上高(3か月移動平均値)が前月比2.3%増、前年同月比11.8%減の432億ドルとなったことを発表した。
この結果について、SIAの社長兼最高経営責任者(CEO)のJohn Neuffer氏は「2023年の半導体市場は、緩やかだが着実に前月比での成長を続けており、7月は5か月連続でプラス成長を記録した」と評価したほか、「市場規模は2022年比では低くなっているが、7月の値は2023年のこれまでのどの月よりも小さく、2023年の残りの期間とそれ以降に向けて楽観的な見方ができる理由となっている」としている。
なお、国・地域別の売上高を前月比で見た場合は、米州が同6.3%増、中国が同2.6%増、欧州が同0.5%増、アジア太平洋/その他すべてが同0.3%増、日本が同1.0%減と日本だけが若干のマイナス成長となった。また、前年同月比で見た場合、欧州が同5.9%増となったものの、日本が同4.3%減、南北アメリカが同7.1%減、アジア太平洋/その他すべてが同16.2%減、中国が同18.7%減とほとんどの国・地域でマイナス成長を記録している。