パナソニック ホールディングス(パナソニックHD)とゼンリンは9月8日、カーボン・ニュートラル実現への貢献を目指し、電気自動車(EV)を分散型エネルギー・リソースとして使用するエネルギー・マネジメント機能の構築に向けて共同開発に着手したと発表すると共に、その第1弾として、ゼンリンがEV充電器メーカーやEV充電器の管理・運用を行う企業向けに「EVチャージ需要マップ」を提供開始すると発表した。

  • 共同開発の概要

今回の共同開発は、パナソニックグループが持つモビリティやエネルギーに関する技術知見や運用ノウハウと、ゼンリンが持つ地図情報やEV充電器などの位置情報、各種統計データを使用し、両社の強みを生かしてEVを利用するエネルギー・マネジメント機能の構築に向けて着手した。

  • EVチャージ需要マップ

ゼンリンが提供開始したEVチャージ需要マップは、同社が持つデータを使用し、パナソニックHDとゼンリンで開発を進める独自アルゴリズムによりEV充電器の立地・需要エリアを可視化するというもの。

これより、EV充電器メーカーやEV充電器の運用管理を行う企業に対して、より効率的・効果的な設備投資をサポートし、EV充電器の普及に寄与するとしている。

両者は、将来的には人口動態や交通動態などの地域特性に基づく需要を考慮した上でEVを使用するエネルギー・マネジメント機能を構築し、電力需給の可視化や需要予測により、政府主導で進めている分散型電力システムの構築への貢献を目指す。