オープンソースのCMS(Contents Management System)「Joomla!」は現地時間9月5日、「Joomla! 5.x」シリーズ最初のベータ版「Joomla 5.0 Beta 1」をテスト用に公開した。ソースコードはGitHub(https://github.com/joomla/joomla-cms/releases/tag/5.0.0-beta1)でダウンロードできる。
「Joomla 5.0」はアルファ版を5月にリリース、最終版アルファ4のリリースが8月に完了しており、次の段階へ移行し開発者の拡張機能テスト用などを目的としてベータ版がリリースされた。ベータ版では追加の新機能は凍結されるが、既存の機能の変更や改善は行われる。
「Beta 1」ではアルファ版の修正に加えて、インターフェイス面で、ダイアログで新しい「Joomla モーダルウィンドウ」が導入される。「記事選択」などで選択ボタンとして活用されるようになった他、バックエンドテンプレートのダークモード初実装、WYSIWYGエディター「TinyMCE 6.7」へのアップデート、ワンタイムパスワードフィールドでの適切なオートコンプリート設定などの機能改善が行われている。
システム管理では、カスタム実装されたスケジュールタスクがシステムプラグインからスケジューラー プラグインへ移動になった他、ブロックとブロック解除がアクションログに記録されるように変更された。Webインストーラーも改良され、CLIインストーラーとCLIスクリプトを使用したパブリックディレクトリの作成が可能になった。他にも「Schema.org」実装の改善、動作しなくなったスパム用「Recaptcha」プラグインの削除他、ガイド付きツアーの多くが改善された。「Joomla! 5.0」はリリース候版を10月3日、最終リリース版を10月17日にリリースする予定。