東京・池袋にあるサンシャイン水族館が9月8日~11月26日の期間限定で、夜間特別営業として「TERROR Night Aquarium(テラーナイトアクアリウム)」を開催する。
同イベントは、見た目や捕食方法が“怖い”生き物や、一見すると可愛らしい姿だが、その裏に隠された“怖い”一面など、生き物たちの特徴を解説パネルや映像などを通じて知ることができるというもの。解説パネルなどでは、なぜそのような一面を持っているのかといったことなども記されており、生き物の生体的特徴なども学べる内容も盛り込まれており、単なる“怖い”だけでは終わらない生き物の不思議に触れることができるものになっている。
サンシャイン水族館の丸山克志 館長は開催にあたって「“怖い”というのは、生き物たちが生き残っていく、命をつないでいくための工夫の結果。そこに関心を持ってもらうためのテーマ」であると趣旨を説明。生きていくための工夫は生き物それぞれごとに違いがあり、それが多様性につながっていることを感じてもらいたいとしつつ、そこまで感じてもらうかどうかは別として、生き物たちの怖い部分を感じてもらうだけでも面白いと思えてもらえるのではないかとしていた。
館内は今回のイベントのテーマである“怖い”に併せて、水槽も赤くライトアップ。怖い音楽も流れており、普段の明るく落ち着いたサンシャイン水族館とはまた違った趣きを体験することができる。
また、丸山館長も噛まれたことがあるというピラニアの一種である「ピラニア ナッテリー」や、アマゾン最強の人喰いナマズとも称され、生き物の内部に入って内側から食い破る「カンディル(の仲間)」(ピラニア ナッテリーとカンディルの仲間は時期によって入れ替え)、有明海の泥にまみれるエイリアンこと「ワラスボ」など、このイベントだけの限定展示の怖い生き物たちにも出会うこともできるほか、実物を見ると良く分かるが、宇宙人の干物と見間違える「ガンギエイ」の乾燥標本や、ミツクリザメの歯やオニダルマオコゼの骨格標本など、普段見ることができない部位なども見ることができる標本コーナーなども用意されている。
さらに、可愛い動物であっても怖い一面もあるといったことを知ることができる「カワウソの恐怖の一面コーナー」や、普段はなかなか見ることができないペンギンの口の中の衝撃的な様相が描かれているトリックアートフォトスポット、ガイアナカイマントカゲが硬い貝をかみ砕く咀嚼音を臨場感あふれる恐怖体験コーナーなど、実際に体験・体感できるコーナーも複数用意されている。
このほか、サンシャイン水族館のイベントでおなじみのオリジナルグッズも用意。今回はタコとウツボの形をしたティーバッグが販売される。それぞれ味は別で、ウツボは青いレモングラス&ミントティー、タコはキーモントップクオリティとなっている(いずれも価格は500円)。また、サンシャイン水族館内にあるタリーズコーヒーもイベント期間中は夜間営業を実施。「コツメカワウソ」「ガイアナカイマントカゲ」「ワラスボ」の3種類のイラストのどれかが提供される「テラーナイトアクアリウムココア(Hot/Ice)」(デザインは選べない点に注意)が提供される(価格はイートイン価格で716円)。
なお、同イベントの開催概要は以下の通りとなっている。
- 開催期間:2023年9月8日~11月26日
- 開催時間:18:15~21:00(最終入場は終了1時間前)
- 料金:大人(高校生以上)2600円~、子供(小・中学生)1300円~、幼児(4歳以上)800円~
- 注意事項:通常営業時間の入場券、招待券、特別入場券での入場は不可。年間パスポート保有者も入場には入場料金が必要となる点に注意。
ちなみに同イベント開催期間の11月5日まで、サンシャイン水族館では特別展「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展(もうどく展)ReMix」も併せて開催しており、毒という「TERROR Night Aquarium」での怖いとは角度が違った“怖い”も楽しむことができるので、興味のある人は両方行ってみるのも良いだろう。