トヨタ自動車は2023年8月28日の日中に生産指示システムに問題が発生したとし、2023年8月29日から国内の一部の工場において稼働を停止していた。同社は以後、暫定的にシステムの立ち上げを行い再稼働を進めていった。稼働が停止した時点で、同社はこの不具合はサイバーセキュリティ攻撃によるものではないとの認識を示していた(参考「国内工場における稼働再開について | コーポレート | グローバルニュースルーム | トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト」)。

  • 先月の生産指示システムの不具合について|コーポレート|グローバルニュースルーム|トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

    先月の生産指示システムの不具合について|コーポレート|グローバルニュースルーム|トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

トヨタ自動車は9月6日に「先月の生産指示システムの不具合について|コーポレート|グローバルニュースルーム|トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト」において、今回のシステム障害の原因が作業用ディスクの容量不足にあったと伝えた。

同社は2023年8月27日に定期保守作業を実施。この保守作業においてデータベースにおけるデータ整理や削除の作業を行った。この作業において作業用のディスク容量が不足していたためにエラーが発生し、これが原因でシステムが停止したと伝えている。

バックアップ機でも同様の障害が発生しシステムの切り替えが機能せず、工場の稼働停止につながった。2023年8月29日には容量の大きいサーバにデータを移管することでシステムは復旧へ至っている。

トヨタは、再度の検証によって今回のシステム障害が上記の不具合であることを特定したと説明し、サイバー攻撃によるものではなかったと報じている。