IBMは9月7日、クラウドセキュリティおよびコンプライアンスのソリューションスイート「IBM Cloud Security and Compliance Center」の機能拡張を発表した。
「IBM Cloud Security and Compliance Center」は、企業がハイブリッドクラウド、マルチクラウド環境およびワークロード全体でリスクを軽減し、データを保護できるように設計されたクラウド・セキュリティーおよびコンプライアンスのソリューションスイート。
今回の機能拡張により、顧客は、運用コストを最小限に抑えながら、レジリエンシー、パフォーマンス、セキュリティー、コンプライアンスに対するニーズに対応する。
新しいIBM Cloud Security and Compliance Centerでは、ビジネス・アプリケーションやAIワークロードで使用される機密データを保護するために、形式を保持した暗号化と匿名化技術による透過的なデータ暗号化レイヤーを提供。
特に規制業界の顧客をサポートし、業界のセキュリティー、コンプライアンス、データ・レジデンシー要件に対応するための新機能として、強化されたクラウド・ポスチャー管理(CSPM)、ワークロード保護(CWPP)、インフラストラクチャー・エンタイトルメント管理(CIEM)により、ハイブリッドクラウド、マルチクラウド環境とワークロードの保護を支援する。
展開可能なアーキテクチャーを備えたインテリジェントな自動化技術は、開発者に広範なコンプライアンス知識を要求することなく、また、展開後の複雑な検出と緩和を行うことなく、セキュアなクラウドの導入を加速できるとしている。
さらに、リスク管理ソリューションとの統合により、サード・パーティーおよびフォース・パーティーのリスク態勢を可視化します。これにより、企業は自社のリスクおよびサプライチェーンの脅威を検証し、重要なセキュリティーおよびコンプライアンス要件に対処することが可能となる。
拡張されたコンプライアンス機能は、顧客が新たな規制コンプライアンス基準をサポートできるよう、コンプライアンス・コントロールの導入と管理の自動化、データ収集の一元化を備える。同機能は、2023年第4四半期に利用可能となる予定とのことだ。