リコーは9月6日、「RICOH360」プラットフォーム事業について、L is B(エルイズビー)が提供する現場向けカメラアプリ「タグショット / タグアルバム」との協業を開始することを発表した。これにより、建設現場の報告写真としてRICOH THETAで撮影した360度画像を「タグショット / タグアルバム」のクラウド上に保存できるようになる。
天井裏の配管や高所などの360度画像にタグをつけてタグアルバムに保存することで、誰がどの工種の場所を撮影したのかを報告写真として明確に記録可能だ。さらにタグアルバム内の画像を選択してPDF報告書を作成できるため、建設現場における報告業務の効率化を支援する。
リコーは2013年に360度撮影ができるカメラであるRICOH THETAを発売して以降、360度画像・映像に関連するデバイスやソフトウェア、クラウドサービスを拡充してきた。撮影からデータ活用までのワークフローを効率化するRICOH360プラットフォーム事業を展開し、業務効率化と生産性向上を支援している。特に建設業の現場において進捗管理ツールとしての活用が進んでいるという。
一方のL is Bは現場の業務改善やデジタル化を支援する企業として発足し、2023年6月には撮影するだけでクラウド上に写真や動画などのデータを自動で保存・分類・共有ができるサービスとして、タグショットおよびタグアルバムをリリースした。
昨今の建設業界においては、2024年4月の働き方改革関連法の施行を受けて、労働環境の改善と生産性向上が課題となっている。これに対し両社は、リコーの360度カメラを用いたソリューションと、L is Bが持つ建設現場での写真や動画を使ったコミュニケーションのノウハウを結集して対応する。