NTT DATA, Inc.と傘下のNTT DATA Spainは9月6日、スペインのFerrovialと、空港・道路・鉄道などの交通分野、エネルギー供給網などの社会分野のインフラストラクチャー市場におけるデジタルビジネスの創出に向けた戦略的提携に関する基本合意書を8月に締結し、9月より両社での具体的な活動を開始することを発表した。

両社は、新しいデジタルアセットおよびアセットベースビジネス創造に向けて、主に「FerrovialのDX推進」、「デジタルアセットおよびアセットベースビジネスの共同開発」、「双方の商材・サービスを掛け合わせた成功事例としてのアセットであるグローバルレファレンスの確立」について取り組む。

今回の協業を通じて、Ferrovialは、NTTデータグループの技術により、全市場でデジタル化を加速し、高速道路の通行料管理システムを含めた多様なプロジェクトポートフォリオに応用可能となるという。さらに、NTT DATA, Inc.の北米市場における顧客基盤を活用することで、同市場での成長を視野に入れることが可能になるとのこと。

提携の第一弾として、両社共同で10~20名規模のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進組織「Center of Excellence(CoE)」が設立される。

同組織では、データセンターの構築・運用をはじめとする、さまざまな領域でソリューションを共同開発と新たなビジネスモデルの評価に取り組み、世界中の交通・社会インフラ向けのデジタル技術ソリューションを開発する。