ライボの調査機関であるJob総研は9月4日、650人の社会人男女を対象に実施した「2023年職場イジメの実態調査」の結果を発表した。

回答者全体の650人に、職場イジメの目撃・相談有無を聞くと、目撃・相談の「経験あり派」が59.9%、「経験なし派」が40.1%と、経験あり派が過半数を占める結果となった。

目撃・相談経験あり派を回答した人にその後の行動を聞くと「何もしていない派」が52.2%と過半数を占めた。一方、「一緒に解決に動いた派」47.8%のうち「解決した」が25.2%、「解決しなかった」が22.6%となっており、行動の有無にかかわらず、解決に至らなかったケースが7割以上の結果となった。

  • ,職場でいじめを目撃した・相談された後の行動 引用:JOB総研

    職場でいじめを目撃した・相談された後の行動 引用:JOB総研

嫌がらせやイジメだと思うものは、「直接的な暴力や暴言」が72.3%と最多回答だった。これに「無視や仲間はずれ」71.8%、「ミスを必要以上に問い詰める」67.7%が続いており、上位3つの回答となっている。

実際に受けたことのある職場イジメのレベルを聞くと「経験したことがない」が33.8%と最多で、経験した人の中では「1対1の比較的軽度な言葉によるからかい(いじり)」が33.2%で最多回答となった。職場イジメのレベルを参照した上で、被害者になっていたと思うかを聞くと、「思う派」が66.8%、「思わない派」が33.2%と、思う派が過半数を占める結果となった。

被害経験ありと回答した人に、誰からの被害かを聞くと「上司」が45.8%で最多に。これに、「先輩」が40.7%、「同じ地位・役職」が30.2%と続いており、年上からの被害が多い結果であることが分かった。

  • ,誰から職場イジメを受けましたか 引用:JOB総研

    誰から職場イジメを受けましたか 引用:JOB総研

被害後の影響を聞くと、「モチベーションが下がった」が46.3%で最多回答となり、以下、「職場に行きたくなくなった」43.3%、「周りを信用できなくなった」36.5%が上位3つの回答となっている。