GNUプロジェクトは現地時間2023年8月31日、GNU Wget2 バージョン2.1.0のリリースをメーリングリストで報告した。ソースコードはtgz形式とlzip形式の二種類を用意している。Wget2はGNU Wgetの後継にあたり、目的のファイルやWebサイトをダウンロードするツールとして親しまれてきた。本バージョンではWebサイトの構成をまとめたsitemapをサポートする「--follow-sitemaps」や、DNSのセキュリティ情報を確認するDANE(DNS-based Authentication of Named Entities)を有効にする「--dane」など新しいオプションが追加されている。
本バージョンの変更も多岐にわたるが、初期設定値以外のプロキシーサポートは企業内でWget2を用いる利用者にはありがたい。Windowsの利用環境も向上し、HTTPS通信時に使用する証明書ファイルの操作修正や、Microsoft Visual C++との互換性を改善した。より詳細な情報はソースコード内のChangelogを参照してほしい。