三菱UFJ信託銀行とオースタンスは9月1日、2023年4月に設立した「ミドルシニアキャリア拡張コンソーシアム」(MSCE)において実証実験を開始したことを発表した。
MSCEは、2023年4月28日にミドルシニアの自律的なキャリア形成を目的として設立されたコンソーシアムで、研修/越境体験の事業者やミドルシニアの活躍に関心を持つ企業が参画し、研究・実証・発信の3つの観点から活動を行っている。
今回の実証実験は、MSCEでは事務局であるオースタンスが運営主体となり、2023年9月から12月にかけて行われる。また、三菱UFJ信託銀行はこの実証実験の参加企業となる。
実証実験では、「ライフプラン研修」、「セカンドキャリア研修」、農業マニュアルの作成もしくは空き家再生PJ企画から選択できる「越境体験」が用意されている。
追加で希望者には「プロボノ(仕事で培った専門的なスキル・経験等をボランティアとして提供し社会課題の解決に成果をもたらすこと)」や「副業案件」といったコンテンツも用意される。
参加企業は、富士通、三菱UFJ信託銀行、ゆうちょ銀行などで、各社から従業員を選出し、計16名で実施される。
今回の実証実験では、研修・越境体験ともに各社合同形式で行い、また越境体験の企画も農業体験や空き家再生PJともにスキル・経験が問われない内容とし、参加ハードルを下げることにより、社外交流の効果を検証するという。
なお、社外交流の効果を検証するため、実証実験は年明け以降にも実施予定としている。