TeamsやMicrosoft 365を通じた従業員のコミュニケーションやエンゲージメント向上を図る機能を搭載するMicrosoft Vivaの公式ブログにおいて、Viva People Scienceチームは業界ごとの示唆を分析するシリーズ"Viva People Science Industry Trends"第一弾として製造業のための考察を掲載している。
2021年からエンゲージメントの低下が見られる製造業について仕事関連のストレスの上位3つの理由が仕事量、低賃金、長時間労働が挙げられることを指摘。課題として以下を抽出している。
- 業界の変革と変化の時期に従業員が組織の将来とつながりを感じられるようにする
- デジタル変革への適応
- 役割に柔軟な機会を設ける
Viva People Scienceチームは、これらを解決するものとして
1.直接的かつ透明性のあるコミュニケーション
2.新興テクノロジー ソリューションへの投資
3.従業員に権限を与え、柔軟な勤務形態に関する従業員のニーズを理解する
のアクションを例示している。全現場従業員の63%がリーダーからのメッセージが自分たちに届かないと回答しており、従業員のつながりを構築する大きな機会であることを述べている。変革が急速に起こっている場においては、大まかであれ方向性や指針が伝えられるコミュニケーションが必要になる。
また、最前線で働く従業員の多くがテクノロジーが生み出す機会に強い興味を示しており、関連するトレーニングプログラムを迅速に開発し、管理者が現場の従業員と1対1で頻繁に会話できるようにすることで、キャリアに関する学習、成長の機会を増やすことが可能だとする。ITテクノロジーを活用することでコミュニケーションを刺激、エンゲージメントの向上が期待できる。さらにうまく稼働すれば、ビジネスの種が芽生えることも考えうる。
統制が強く求められる製造業においても人それぞれ考え方は、十人十色。個性を活かそうとする取り組みが新しいなにかを生み出す基盤になるのかもしれない。