日鉄ソリューションズ(以下略、NSSOL)とAIの開発及び包括支援サービスを展開するFastLabelは8月29日、AI開発プラットフォーム「FastLabel」の販売やコンサルティングサービスなどで協業し、NSSOLが販売代理店として「FastLabel」の販売とAI事業開発及びコンサルティングサービスの提供を行うことを発表した。
「FastLabel」は、データ生成からデータ選別、自動アノテーション、モデル開発、デプロイ、モニタリング、パフォーマンス監視までのAI開発・運用に必要なサービスをSaaS(Software as a Service)で提供するプラットフォームサービス。各ツールによりAI開発を効率化し、同社によればデータ作成コストの7割削減、AI精度の3割向上が可能になるという。中でも画像、音声、動画などの非構造データ解析で、解析データにラベル情報を付与する「アノテーション」技術において強みを持つ。
両社は、現在製造現場で製品の良品・不良品の自動分類、作業工程自動化のため画像データ分析の需要が増加していることに着目、FastLabelの自動アノテーション技術とNSSOLのソリューション開発技術及びサポート体制を組み合わせることで、より広範囲なAIサービスの展開が可能になると見込む。協業は、NSSOLがパートナープログラム制定後初の販売代理店として「FastLabel」の販売を行うと共に、「FastLabel」の両社顧客に対するAI事業開発及びコンサルティングサービスの提供、両社営業連携によるサービスの補完及び拡充を行う。
FastLabelは2020年創業、AIデータプラットフォームとして機械学習用日本人顔データや音声データなどの販売、用途に合わせた画像データ生成サービス、アノテーションサービスなどを提供。本年6月には、AIソリューション「AI Process as a Service(AIPaaS)」を提供するなどMLOps(Machine Learning Operations:機械学習オペレーション)構築を支援するサービスを展開している。