LegalOn Technologiesは8月29日、AI契約審査プラットフォーム「LegalForce」が、「ChatGPT」APIを活用して契約書の修正をサポートする「条文修正アシスト」機能が英文契約書に対応することを発表した。
法務担当者は、通常契約書の審査、修正をする際、過去締結した類似の契約書や当該契約書の契約類型に関する法律知識を踏まえ、当該契約書にあわせた修正文案を検討するが、英文契約書は和文契約書と比べて網羅的な定めをすることがより重要であることや、準拠法・合意管轄条項の重要性が高い点など特有の留意点がある。英語を母国語としない人にとって、英文契約書における適切な修正文案作成にかかる労力は大きな課題となっている。
今回、「ChatGPT」APIを活用した「条文修正アシスト」機能が英文契約書に対応することで、当該契約書の内容を一定程度反映した文案を表示する。企業の法務担当者や法律事務所の弁護士等の専門家が、英文契約書の修正文案の検討にかかる労力や時間の軽減を支援することが可能となる。
「LegalForce」では、英文契約書の審査を支援するため、これまでNDA(秘密保持契約)や業務委託契約など14類型の英文契約書に対応する自動レビュー機能を提供してきた。また2023年6月には、英文契約書の和訳を見ながら契約審査が可能になる「翻訳」機能のオープンβ版を提供している。
今回、「条文修正アシスト」機能が英文契約書に対応開始したことで、自動レビュー機能に対応する契約類型において、自動レビューの結果と契約書の和訳を照らし合わせながら確認できることに加え、修正の際には文案を生成させることが可能となる。これにより、英文契約書審査の効率化を支援するとしている。