NTTスマートコネクト、NTTデータNJKは8月28日、教育機関向け3Dメタバースサービスを同日から提供開始することを発表した。仮想空間(メタバース)に新たな教育の場を提供することで、学びの多様化を支援するという。
同サービスは、仮想空間内に「教室」「集会所」「面談室」といった実際の教育現場と同様の空間を事前に準備し、授業や進路相談、全体集会などの円滑な開催を支援する。また、アバター姿でのディスカッションにより、児童生徒の羞恥心によるコミュニケーションの停滞を防ぎ、新たなコミュニケーションを創出するという。
加えて、多様なコミュニケーション機能も装備されている。例えば、アバター同士の距離に応じて音量が変化し、実際の教室での会話に近いコミュニケーションを実現する「音声会話」、数名に分かれてアクティブラーニングやグループワークができる「ブレイクアウトルーム」、グループごとに分かれてディスカッションする際に各グループの音声を区別するための機能「ブース機能」などが用意されている。
また、トラブルを防ぐためのNGワードフィルターを備えたテキストチャット機能を搭載していたり、仮想空間の利用管理や児童生徒のコミュニケーションログ、行動履歴を管理できたりと、安心な授業運営のためのセキュリティ機能も充実している。
サービス内で利用できる空間は、「教室」(最大収容人数:50人)、「集会所」(最大収容人数:120人)、「面談室」(最大収容人数:5人)、「ブレイクアウトルーム」(最大収容人数:50人)の4つとなっている。
同社は、同サービスの利用シーンとして「探究学習教材等との併用による他校との交流学習の活性」「海外や地域産業との交流によるグローカル人材の育成」「不登校児童生徒の学習面・精神面への支援としての活用」を挙げている。