Microsoftは、WindowsでGoogle Chromeなどの他社のWebブラウザを使用するユーザーに対し、同社が提供するMicrosoft Edgeの使用を促す施策を展開している。Windows Latestは8月23日、「Microsoft Edge accidentally flags Chrome setup as 'harmful' on Windows 11」において、最新のEdge 116が、Chromeのインストーラファイルをダウンロードしようとしたユーザーに対して誤って、「デバイスに損害を与える可能性がある」という警告を表示してしまうと伝えた。
他のWebブラウザと同様に、Edgeにはユーザーを保護するための組込みのセキュリティ機能が用意されている。Edgeが「有害」と判断したファイルをユーザーがダウンロードしようとした場合、警告メッセージを表示して注意を促す。ユーザーはそのままダウンロードを続けるか、安全のためにファイルを削除するかを選択できる。
Microsoftは今回、Chromeのインストールファイルである「ChromeSetup.exe」に対してこの「有害」フラグを立ててしまったようだ。ただし、これは誤って設定されたもののようで、警告が表示されたのは一部のユーザーのみと説明されている。筆者の手元の環境では、警告は表示されなかった。
ChromeSetup.exeへの有害フラグの設定は誤りだったとしても、Chromeユーザーに対するEdgeへの誘導は依然として続いている。Edgeを使ってBing検索エンジンでChromeを検索した場合には、「新しいWeb ブラウザーをダウンロードする必要はありません。」として、Edgeの使用を続けるように促される。
それに構わず、Chromeのダウンロードサイトを訪問したり、インストールファイルをダウンロードしたりしようとしたら、EdgeとChromeが同じテクノロジーを使用しており、EdgeにはMicrosoftによる信頼性が上乗せされているという説明がポップアップで表示される。