Wi-Fi 7は、現行のWi-Fi 6およびWi-Fi 6Eに次ぐ次世代のWi-Fi規格であり、2024年までに実用化される見込みとなっている。このWi-Fi 7について、Neowinは8月23日、「Intel doc suggests Microsoft may limit Wi-Fi 7 to Windows 11, Windows 12, and newer」において、Microsoftがこの新しいWi-Fi規格のサポートをWindows 11および12以降に限定し、Windows 10ではサポートしない可能性があると伝えた。
Wi-Fi 7のサポートからWindows 10が外される可能性は、X(Twitter)ユーザーのChi11edog氏の投稿で言及されたもの。同氏が公開したIntelの文書では、Wi-Fi 7がサポートされるOSとしてWindows 11、Linux、ChromeOSが挙げられているが、そこにWindows 10の記載はない。
2024年にはWindows 12も発表される可能性があるが、Microsoftはこの新OSの発売時期を明らかにしていないため、IntelのリストにWindows 12が含まれていないのは不自然ではないとNeowinは指摘している。
しかし、Windows 10のサポート期限は2025年10月14日であり、Wi-Fi 7の登場から1年以上の期間があることから、現時点でリストに挙げられていないのは不自然だ。Neowinは、Windows 10の基盤となるコードがWi-Fi 7のパワーを利用するための必要な要件を満たしていない可能性があることにも言及している。
Wi-Fi 7はIEEE 802.11be Extremely High Throughput (EHT)とも呼ばれる規格で、2.4GHz・5GHz・6GHzの3帯域全てで利用することができる。その通信速度はWi-Fi 6の4.8倍、Wi-Fi 5の13倍で、レイテンシーもWi-Fi 6と比較して100倍優れているとされている。この新規格がサポートされるかどうかは、さまざまな理由でWindows 10を利用し続けているユーザーにとっては注目に値するトピックになるだろう。