Microsoftは8月22日(現地時間)、Windows 10向けのプレビュー更新プログラム「KB5029331」をリリースした。この更新プログラムを適用することで、Windows 11で導入された新しいバックアップアプリが、Windows 10でも利用できるようになる。そのほか、位置情報の検出方法の改善や、Microsoftアカウントの不正アクセスの通知などの変更が行われている。
KB5029331における主な新機能および変更点として、以下が挙げられている。
- Windowsが位置情報を検出する方法が改善され、天気、ニュース、交通情報の精度が向上した
- [スタート]メニューにおいて、不正アクセスされた可能性のあるMicrosoftアカウントに対して通知が表示されるようになった
- 新しいWindows バックアップ アプリが利用可能になった
- D3D12(Direct3D 12)独立デバイス用の新しいAPIが追加され、同じアダプター上に複数のD3D12デバイスできるようになった
- 設定アプリのWindows バックアップ ページでトグルをオンにしても設定が同期されない問題が修正された
新しいバックアップアプリは、2023年5月24日にWindows 11向けにリリースされたバックアップアプリと同様に、ファイルやシステム設定に加えて、インストール済みのアプリや、タスクバーやスタートメニューにピン留めしたアプリのバックアップおよび復元を可能にする(参考記事: Windows 11向けの新しいバックアップアプリがWindows 10でも利用可能に | TECH+(テックプラス))。
Microsoftは、Windows 10の既存の組込みバックアップ機能に新しいセクションを追加するのではなく、「Windows Backup」と呼ばれる独立したアプリケーションとしてこの機能を追加した。
KB5029331では、上記以外にもさまざまな既知の問題の修正が含まれている。この更新プログラムはプレビューリリースであるため、自動アップデートの対象にはなっていない。適用するにはWindows Updateから手動でインストールするか、Microsoft Update カタログから直接ダウンロードしてインストールする必要がある。