竹中工務店は8月24日、手の形状や指先の位置に応じて、照明や換気、エアコンといった設備を非接触で制御できるシステム「Contactless Smart Control(コンタクトレス スマート コントロール)」を開発したと発表した。
同システムは、天井に設置したAI(人工知能)カメラにより手の形状や指先の位置を画像認識して各種設備を操作できる。グーやパー、OKサイン、指差しなど7パターンを判定し、あらかじめ決めた条件に適合するかを判断する。従来必要であった壁スイッチ用の配管配線や機器の取り付けが不要になる。
設備機器、器具の追加変更などへも対応でき、施工面では、壁面への設備ごとの配管配線工事をなくすことで、工程短縮、工事費削減にもつながるとしている。なお、同システムの特許は出願済とのこと。
同社は今後、オフィスビルや商業施設のような施設、医療関係など感染の影響が大きい施設など、スイッチを設置する壁面が少ない空間に積極的に提案を進めていく。加えて、体の不自由な人や、育児や介護に携わる人などにも対応できるように、同技術を拡張していく考えだ。