Infineon Technologiesは、バイタルセンシングなどのヘルスケア機器やノートPC、スマートホーム/ビルディング機器、家電製品などに向けた60GHzレーダーセンサ「XENSIV」の新製品となるモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)「BGT60UTR11AIP」を発表した。
同製品は、同社のB11 SiGe BiCMOS技術に基づいて製造され、5.6GHzの帯域幅と400MHz/μsのランプ速度を提供することで、最大15m(50ft)の範囲で高感度の存在検知と動体検知を可能とするという。また、集積アンテナは±60°の視野を提供するほか、統合されたステートマシンにより、プロセッサとの相互作用なしにリアルタイムのデータ取得が可能になるとも同社では説明している。さらに、最大4MSPSのサンプリングレートを持つ12ビットA/Dコンバータ(ADC)も搭載。内蔵ブロードキャスト モードにより、複数チップを同期させることができるとするほか、Tx出力電力と温度を測定するオンチップセンサも搭載されており、同センサはディープスリープモードでの低消費電力動作も可能だという。
なお、同製品は16mm2のサイズで、アンテナ・イン・パッケージ(AIP)を備えた状態で提供される。すでに受注を開始しており、出荷は2023年第4四半期を予定しているという。