IBMは8月23日、生成AIによりIBM Z(IBMのコンピューティング・プラットフォーム)上におけるCOBOLコードをJavaコードに高速変換を実行し、開発者の生産性向上を支援する新製品「watsonx Code Assistant for Z」を発表した。同製品は、9月11~13日に米国ラスベガスで開催されるIBMの技術学習プレミア・イベントであるIBM TechXchangeにてプレビューが公開される予定。

同製品は、2023年後半に提供開始が予定されている「IBM watsonx Code Assistant for Red Hat Ansible Lightspeed」とともに、watsonx Code Assistant製品ファミリーに新たに加わる。これらのソリューションは、1兆5000億のトークンから学習した115のプログラミング言語の知識を有するIBMのwatsonx.aiコード・モデルによって駆動する。

同製品は、メインフレームで稼働するCOBOLアプリケーションのモダナイゼーション(古くなったハードウェアやソフトウェアを最新の製品や設計に置き換えること)を加速するよう設計されており、パフォーマンス、セキュリティー、レジリエンシーといったIBM Zの特徴を維持することを目標としている。

同製品には、IBM Application Discovery and Delivery Intelligence(ADDI)インベントリーと分析ツールが含まれる予定。ADDIに続く主要なステップとして、COBOLのビジネス・サービスのリファクタリング、COBOLコードから最適設計されたJavaコードへの変換、自動テスト機能の使用を含む結果の検証などが含まれる。

watsonx Code Assistantは、他のプログラミング言語への対応、モダナイゼーションのタイム・トゥ・バリューの改善、増加する開発者のスキル課題に対処できるよう、今後も継続的に拡張が行われる予定。