オランダのベンチャー企業ELSOUL LABO B.V.(以下略、エルソウルラボ)は8月21日、Google CloudとFirebase上でフルスタックアプリを構築できるTypeScript製サーバーレスフレームワーク「Skeet」の最新版「1.4.0」のリリースを発表した。GitHubよりダウンロードできる。

「Skeet」は「Google Cloud」と「Firebase」環境下で、Auth認証や外部ストレージ等を活用した分散システム、NoSQLデータベースの「Firestore」による柔軟なスケール、ユーザー使用パターンに合わせた自動スケール、「Cloud Armor」によるセキュリティなどの機能を持つフルスタックアプリケーションを開発できるサーバーレスフレームワーク。デプロイやサーバーインフラ環境を気にせずにTypeScriptでアプリロジック作成に着手できるのが特徴でAPIサーバーからWeb・iOS・Androidアプリを開発できる。

  • 「Skeet AI」による開発イメージ(同社資料より)

    「Skeet AI」による開発イメージ(同社資料より)

最新バージョンでは独自のAIコンソールを実装し、一般的なチャットサポートとNode.js・TypeScript用のオープンソースORM(Object-Relational Mapping)「Prisma」のモデリングに特化したサポートを提供する。AIにはOpenAIの「ChatGPT」やGoogleの「Vertex AI」を活用、「Skeet」での開発サポートに特化した調整が行われている。中でも「Prisma」モデリングサポートでは、作りたいアプリをプロンプトで入力することで自動的に「Prisma」形式のデータモデルを出力、ワン・コマンドでGraphQL APIサーバーに必要なコードを自動生成可能になり効率的にアプリ開発を行える。

「Skeet」はオープンソースとして提供されておりGitHubより「skeet-cli」(https://github.com/elsoul/skeet-cli)をダウンロードできる。TypeScript 5.0.0以上、Node.js 18.16.0以上、Yarn 1.22.19以上、Google Cloud SDK 430.0.0以上、Firebase CLI 12.0.0以上、GitHub CLI 2.29.0以上、Javaが必要となる。