Sansanは8月22日、インボイス管理サービス「Bill One」に、自社が発行する請求書のテンプレートを作成できる「請求書テンプレートカスタマイズ機能」を追加したことを発表した。

新機能により、請求書に表示する項目を自由にカスタマイズしたテンプレートを作成できるようになった。インボイス制度で求められる登録番号の追加や消費税の表示項目の変更もBill One上で編集でき、企業は大規模なシステム改修をせずに適格請求書の発行への対応が可能。請求書テンプレートは、記載したい項目をBill One上で選択するだけで作成・編集できる。

同機能は、Bill Oneの「請求書発行機能」を契約中のユーザーであれば追加費用なしで利用可能。企業のインボイス制度対応と生産性向上をさらに後押ししていく考えだ。

  • 適格請求書(インボイス)に必要な記載事項

    適格請求書(インボイス)に必要な記載事項

2023年10月のインボイス制度開始後、課税事業者は発行する請求書について登録番号の記載やインボイス制度の要件に沿った税率や税額の記載が必要になる。請求書フォーマットを変更するにはシステム改修などが必要となり、金銭面でも工数面でも企業に大きな負担が発生することが想定されている。

Sansanが7月に行った調査によると、インボイス制度の対応を進めている人のうち請求書フォーマットの変更を完了できていない人が半数以上(51%)という結果だったという。