那須町と伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は8月21日、スマートフォンアプリ「那須町ふるさとアプリ」を利用し、二地域居住者をはじめとする那須町に関わる人々が、地域とより深くつながるための実証実験を開始すると発表した。
二地域居住とは、都市と地方など二拠点を往復しながら生活をするライフスタイル。二地域居住者は地方に滞在する期間が長いことから、地域の新たな担い手確保や消費拡大等につながるものと期待されている。今回の実証実験では、デジタルを活用し、地域と繋がるさまざまなきっかけをつくることによって、地域活性化を図るという。
今回の実証実験で、CTCは、那須町ふるさとアプリの運営やアプリの活用ノウハウの提供、アンケート収集などを行う。那須町は、二地域居住者の把握しながら新たな二地域居住者の増加、訪問頻度・滞在期間の増加、地域との関係深化などの施策を進めていく。
実証実験では、「別荘、セカンドハウス所有者の会員アプリへ登録を促進」「地域情報の効率的な提供による、地域活動への参加促進、地域の担い手への深化」「ポイント活用による滞在期間、訪問頻度の増加促進」「住民サービス提供(公共施設利用、ごみ出し等)による居住者の満足度向上」といった二地域居住者の訪問頻度・滞在期間の増加、地域との関係深化の取り組みを行う。
加えて、「お試し二地域居住体験ツアーの実施」「アプリのアンケートによる課題発見」「ポイント活用による移動促進、再来訪促進」「地域住民との交流の機会を用意し、地域の繋がりを構築」「地域での原体験により、那須町の愛着を醸成」といった内容を通じて、「お試し二地域居住体験」でポテンシャル層を二地域居住者への深化を図るという。