Armが、グローバルな規模で半導体人材の発掘と既存人材のスキル向上を目的とした教育組織「Semiconductor Education Alliance(SEA)」の発足を発表した。
パートナーとして、Arduino、Cadence Design Systems、Cornell大学、Semiconductor Research、Synopsys、STMicroelectronics、台湾半導体研究中心、All-India Council for Technical Education(全インド技術教育審議会)、インド工科大学(IIT)、英Southampton大学、英UK Electronics Skills Foundationなどが参画している。Armベースのコンピューティングの未来を構築する人材を育成し続けるため、Armはアライアンスの原動力となることを目指している。
同アライアンスは、学校や大学、さらにその先までを対象とする経験豊富なArmの教育プロフェッショナルのチームによって既存の教育モデルをグローバルな規模で進化させるものであり、その中でArmは調整役を担うという。柔軟かつ連携の取れたオープンなモデルを採用しており、コミュニティのメンバーは、さまざまなイベントを通じて専門知識を共有できる。現時点ですでに、以下を含む多数のプロジェクトが進行中だという。
- ArmとEDAパートナーとの協力による、最先端のEDAツールと半導体設計資産(IP)を活用した、新たなVLSI設計の教育リソースへの取り組み
- Armと産学のパートナーにより、コンピュータ・エンジニアリングと情報学の新しい遠隔ラーニングプログラムの開発
- Armとパートナーによる最新の半導体製造技術を利用可能な、アカデミア向けのグローバルなSoC設計プラットフォーム
アライアンスのメンバーは、インターンシップ、実習制度、大規模公開オンライン講座(MOOC:Massive Open Online Course)プラットフォームによる遠隔学習システムを通じ、実践的な経験を積むための新たな教育の機会を得られる。これらのプログラムは、経済的な状況や地理的な場所を問わず、学習者に無償提供されるという。