岡山県総社市とBot Expressは8月18日、2023年7月20日に開設した総社市スマホ市役所において、生成AIを用いた対話応答型サービスを開始することを発表した。

スマホ市役所とは、Bot Expressが提供する役所の申請や手続き、学校の欠席連絡や病院の予約など、町のあらゆる窓口機能をスマホから利用可能にし、好きな時に町とコミュニケーションできるサービス。

今回は最初に、住民の関心が高いマイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する疑問の解消に向け、問い合わせに対応する機能を公開する。同機能では、総社市LINE公式アカウントのリッチメニュー「Q&A」から質問し、LINEのトーク画面上で回答を得ることが可能。これにより住民は、開庁時間を気にせず、24時間365日、スマホ上に開設された役所窓口で疑問を解消することができる。

今回提供する対応機能は、厚生労働省やデジタル庁などが公開している「よくある質問」を参考情報として生成AIに与えることで、適切に回答する仕組みを構築しているもの。

住民公開後は、AIがどのような回答をしているのか定期的に確認を行い、回答の精度を高めていく。なお、住民が入力したデータは直接的には学習しないため、誤って入力された個人情報などを学習することはないという。

総社市とBot Expressの両者は、行政サービスをあるべき簡単に変え、総社市から「めんどくさい」をゼロにしていきたい考えだ。