Infineon Technologiesは、24V~72Vを電源とする自動車の電子制御ユニット(ECU)向け60V/120V範囲の車載用MOSFETのOptiMOS 5ポートフォリオに、高出力パッケージであるTOLL/TOLG//TOLT品を追加したことを発表した。

モビリティの電動化は乗用車のみならず、二輪車、三輪車、小型モビリティなど多岐にわたって進んでおり、24V~72Vを電源とするECUの需要も増加し続けることが予想されている。

今回発表されたのは60V MOSFETの「IAUTN06S5N008」、「IAUTN06S5N008G」、「IAUTN06S5N008T」と120V MOSFETの「IAUTN12S5N017」、「IAUTN12S5N018G」、「IAUTN12S5N018T」のは6製品。いずれもゲートしきい値電圧(VGS(th))の狭小化を実現し、並列MOSFETを用いた設計を可能にして、電力の出力性能を向上させることが可能だという。

オン抵抗(RDS(on))は、120V MOSFETで1.7mΩ~1.8mΩ、60V MOSFETで0.8mΩとなっており、同社では60V MOSFETは、高出力の24V供給CAVアプリケーションや、xEVのHV-LV DCDCコンバーターに最適だと説明している一方、120V MOSFETについては、二輪または三輪自動車や小型電気自動車用の48V~72V給電のトラクションインバーターに向いているとしている。

なお、6製品のうちの一部はすでにサンプル注文の受付を開始している。

  • TOLxパッケージを採用した車載用MOSFETのOptiMOS 5の外観イメージ

    TOLxパッケージを採用した車載用MOSFETのOptiMOS 5の外観イメージ