IntelとSynopsysは、両社のIPおよびEDA戦略的パートナーシップに基づき、Intelのファウンドリ顧客向けに「Intel 3」および「Intel 18A」プロセス向けIPポートフォリオを共同で開発したと発表した。

これらの先端プロセス向けIPの提供により、Intel Foundry Service(IFS)の顧客に対し、より堅牢なサービスが提供できるようになるとIntelでは説明している。

今回のIP開発は、SynopsysのAI駆動型EDAスイートとIntelのテクノロジーおよび設計専門知識を組み合わせた高度な設計フローの開発を含む、両社の数十年にわたる協力関係に基づいて構築されたもので、この取り組みに一環としてSynopsysでは、Intelの先端プロセス向けに標準化されたインタフェースIPポートフォリオを提供するとしており、これによりIntelのファウンドリ顧客は、SoCの設計とプロジェクトスケジュールの加速を図ることができるようになるという。

Intel上級副社長のStuart Pann氏は「IntelのIDM 2.0戦略におけるもう1つの重要なステップを示すこの取り組みは、設計者がIntel 3およびIntel 18Aプロセステクノロジーの利点を十分に認識し、差別化された製品を迅速に市場に投入できるようにすることを可能とするものである。Synopsysは、幅広い顧客ベースに高品質なIPを提供してきた実績を有しており、今回の取り組みは、相互の顧客がIFSの先端プロセスで高度なIPを利用できるよう加速するのに役立つ」と述べている。

このほか同社は、米国国防総省のRapid Assured Microelectronics Prototypes - Commercial(RAMP-C)プログラムの第1フェーズも獲得しており、RAMP-Cの顧客5社がIntel 18Aの設計に携わっているとしているほか、チップ設計者がIntel 18Aで低消費電力なSoCの設計に向けたArmとの複数世代にわたるパートナーシップやMediaTekとのパートナーシップなどもこれまでに締結しており、先端プロセスに対する顧客の開拓や技術提供の体制構築を進めているとしている。