Google Chromeチームは8月15日(米国時間)、「Learn as you search (and browse) using generative AI」において、AIを活用したSearch Generative Exprerience(SGE)に新機能が追加されたことをアナウンスした。この機能を使用すると、AIが長文コンテンツを要約して、重要なポイントを箇条書きでまとめるといったことが可能になるという。
SGEは、Web検索結果の表示に生成AIの技術を導入し、Web利用の新しいエクスペリエンスを提供するという実験的な試み。SGEを使用すると、複雑なトピックに対する質問ができたり、検索結果を要約したりといったことが可能になる。
Googleによると、このSGEに新たに追加される「SGE while browsing」と呼ばれる機能を使用すると、ボタンをクリックするだけで閲覧中のページの記事をAIが要約し、重要なポイントをリストにしてまとめてくれるという。リストは記事本文にアクセスできるリンクになっており、詳細を確認したい場合はすぐに元の記事の該当する場所を確認できる。
SGE while browsingは、まずAndroidおよびiOSのGoogleアプリで利用可能になり、デスクトップのChromeユーザーに対しては数日以内に展開される見込みだという。
SGE while browsingの他に、プログラムのソースコードの理解やデバッグを助けるプログラマー向けの新機能が追加されたことも伝えられている。また、AIによって生成された科学、経済学、歴史などに関連するトピックの検索結果において、単語の定義や関連する画像などをポップアップ表示する機能も追加されたという。
SGEを試すには、Googleが実施しているSearch Labsプログラムに参加した上で、SGE機能をオプトインする必要がある。ただし本稿執筆時点では、Search Labsは米国在住のユーザーのみ登録可能で、残念ながら日本のユーザーは利用できない。