Check Point Software Technologiesは8月8日(米国時間)、「US Hospitals Under Increasing Threat of Ransomware - Check Point Blog」において、米国の病院にランサムウェアの脅威が高まっていると報じた。Check Point Researchによると、過去4週間の平均で米国の医療機関の29院に1院がランサムウェアの被害を受けたとしている。
Check Point Researchのレポートでは、2022年のヘルスケア業界への攻撃は前年比で74%増加したという。医療機関への攻撃増加の背景には、医療機関は患者のケアと安全を優先しなければならず、さらに機密性の高い医療データを多く保管しているため、脅迫に応じる可能性が高いと攻撃者が判断していることがあると思われる。また、医療機関は新旧のさまざまな機材に依存していることもあり機材の保守・点検が適切に行われておらず、これが被害を拡大している可能性も指摘されている。
Check Pointはこの問題に対し、医療機関がサイバーセキュリティ対策に取り組む際は何よりも予防的な対策を取ることが重要だとしている。医療従事者に直接セキュリティ対策を行うように求めることは難しいため、専門の企業・組織による対策を取り入れて予防することが望まれる。