現地時間8日、Microsoft Excelの手動計算に初めての機能改善が加わることを公式ブログが伝えた。

Windows版Excelのbeta channelに新搭載された機能は、セルの手動計算([数式]→[計算方法の設定]→[手動])に関するもので、Excel以前の表計算ソフトVisiCalcでの1979年以来、手動計算史44年でほぼ初めての機能改善になるという。

手動計算中に使用できるコンテキストメニュー(公式ブログより)

手動計算中に使用できるコンテキストメニュー(公式ブログより)

通常は「自動」に設定されていることが多いセルの計算は、セルに数値を入力すると式が設定されたセルの数値が自動で変わる。手動の場合、[再計算の実行]ボタンを押すなどのアクションをしなければ計算が行われない。複雑なセルの計算などで時間がかかる場合などケースによって利用される機能だ。

従来、手動計算の間にそのまま古い数値が表示されていたセルは打ち消し線で表示され、「!」マークからのコンテキストニューから再計算(calculate now)や自動計算へのスイッチ、エラーを無視などの操作が行えるようになる。部分的に計算結果を追えるため、セル間にまたがる複雑な処理を行う計算でステップごとに結果を確認するなども可能だ。公式ブログには、年ごとのローン計画を例にデモ動画を掲載している。

  • 手動計算のデモ(公式ブログより)

    手動計算のデモ(公式ブログより)

現在、Windows版Excelのbeta channelに搭載されている機能は今後、Excel Windows版に搭載された後他プラットフォームにも展開される予定。