ソフトバンクグループ(SBG)が8月8日に発表した2024年3月期第1四半期(2023年4月~6月)の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が4776億円の赤字(前年同期は3兆1627億円の赤字)だった。売上高は前年同期比1%減の1兆5575億円と微減した。
AI(人工知能)関連の新興企業に投資するソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)事業の税引き前損益は610億円の黒字で、前年同期の2兆3307億円の赤字から6四半期ぶりに黒字に転じた。同事業においては、これまで守りの姿勢を続けてきたが、4~6月期は合計で約16億米ドル(約2288億円)を投資しており、攻めの姿勢も見せつつある状況だ。
一方、守りの姿勢も継続する方針で、中国アリババ株を利用した先渡売買契約により約44億米ドルを調達。全体の投資損失は6990億円で、前年同期の2兆8344億円から大幅に減った。
同社は同日、午後4時30分から都内で決算会見を開き、最高財務責任者(CFO)の後藤芳光氏が業績や事業戦略を説明する。