Python Software Foundationは現地時間8月6日、Pythonの次期バージョンPython 3.12.0の最初のRC版となる「Python 3.12.0 RC 1」のリリース開始を発表した。 公式サイトからソースコード、各OS用のバイナリーをダウンロードできる。

公式サイトのWhats Newでは、f文字列(フォーマット済み文字列リテラル)の変化(PEP 701)を取り上げている。f-stringsに複数行の式、バックスラッシュ、Unicodeエスケープシーケンス、コメントなどを含めることが可能になり、可読性が向上し表現の幅が広がる。ほか、マルチコアCPUの性能を引き出すサブインタプリタ(PEP684)、Pythonからのバッファプロトコルへのアクセスを行うPython-level buffer protocol(PEP688)などを紹介している。今後は、現地時間9月4日のRC2を経て、10月2日の正式版に向けて公開される予定。

  • 複数行での記述を行うf-strings(公式サイトより)

    複数行での記述を行うf-strings(公式サイトより)

  • バックスラッシュとUnicode文字を扱うf-strings(公式サイトより)

    バックスラッシュとUnicode文字を扱うf-strings(公式サイトより)