日経HRは8月4日、948 人を対象に、リスキリング(学び直し)への関心が高まるなか、実際の仕事や人材評価で強みになる資格やこれから取得したいと考えている資格を聞いた「日経転職版 資格と学び直しに関する意識調査」の結果を発表した。
保有している資格について自己評価(仕事で役に立った)と他者評価(会社で評価された/転職市場で評価された)で点数付けしてもらい、合計点でランキングを作成したところ、役立つ資格の1位は、IT業界などでプロジェクトマネジャー(PM)のスキルを示す、「PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)」(6.95点)だった。
2位は、経営について事業開発や財務会計、組織管理など幅広く学ぶ「MBA(経営学修士)」(6.84点)が、3位は、英語資格から「TOEIC L&R800点台」(6.56点)がランクインした。
これから取りたい資格について、広く一般的に認知されている「スタンダード資格」と、2020年前後に生まれた新資格やデジタル系資格を集めた「トレンド資格」に分けて聞いた質問では、スタンダード資格で取りたい1位は、経営コンサルティングの能力を示す国家資格の中小企業診断士、2位は「TOEIC L&R900点台」、3位は「簿記検定2級(日商)」となった。
トレンド資格の1位は、AIの基礎知識や業務利用の能力を認定する「AI検定」、2位は統計知識や活用力を評価する「統計検定」、3位はデータサイエンティストとして求められるスキル・知識を問う「データサイエンティスト検定(DS検定)リテラシーレベル」となっている。