生成AI特化の東大松尾研発スタートアップであるneoAIは8月4日、ゆうちょ銀行と生成AI活用に向けて実証実験を実施したことを発表した。
両社は、ゆうちょ銀行社内向けのチャットボットなどにおいて生成AIの活用を検討するにあたり、neoAIが提供する法人向け生成AIソフトウェア(neoSmartChat)を用いて、生成AIの性能の検証を実施した。
neoSmartChatは、自社のデータを読み込んだ生成AIの活用を可能にするAIプラットフォーム。MicrosoftのクラウドサービスであるAzure上で構築されており、大規模自然言語モデル(LLM)であるChatGPTなどをカスタマイズして利用できる。
同サービスはSaaSの問い合わせ対応AI、企業分析AI、補助金AIなどの企業活動に特化した専門的なAIを、学習なしで既存のドキュメントを準備するだけで導入可能であり、認証機能、データアクセス権限の管理、IP制限機能など、セキュリティ面でエンタープライズレベルの要求を満たす機能を備えている。
今回の実証実験では、膨大な資料から対応する情報を抽出し、回答をする必要があるため、neoSmartChatを用いてOpenAIが提供するChatGPTをカスタマイズして使用したという。また、利用シーンや回答様式についてのヒアリングを通じて、わかりやすく精度の高い回答内容とするために、情報ソースの明確化や文章構成のチューニングを行った。