Bleeping Computerは2023年8月3日(米国時間)、「Microsoft shares fix for Outlook asking to reopen closed windows」において、Outlook Desktopの起動時に以前表示していたアイテムを再表示するかどうか判断を求めるダイアログが表示される問題の対処法をMicrosoftが公開したと報じた。
Microsoftによると、問題となる環境においてOutlook Desktopを起動すると「Outlook closed while you had items open. Reopen those items from your last session?」(アイテムが開かれていたましたがOutlookが終了しました。前回のセッションで開いていたアイテムをもう一度開きますか?)という下記のダイアログが予期せずに表示される場合があるという。
Bleeping Computerはこのダイアログで「YES」をクリックすると、メールの下書き、メールウィンドウ、会議、予定ウィンドウが復元されるとしている。
Microsoftによると、この問題は、Microsoft Office Professional PlusおよびOffice Home and BusinessなどのOffice永久リテールSKUのバージョン2306(Build 16529.20154)以降で発生する可能性があるとのことだ。Office永久リテール版ではこの機能を設定するオプションが表示されないため、ユーザーインタフェースから設定することはできない。
Microsoft Outlookチームは現在この問題を調査中だとしており、修正プログラムの提供はされていない。代わりに、この機能を無効にする次のワークアラウンドを提示している。
- レジストリエディタを起動する
- 次のレジストリキーの値を作成するか、すでに存在する場合は編集する
- キー: HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Preferences
- 値の名前: ReopenWindowsOption
- 値の種類: DWORD
- 値: 1
- レジストリエディタを終了する
- Outlookを再起動する
Microsoftは上記のレジストリ値に指定できる値は次のとおりとしている。
- 0: 再表示するか尋ねる
- 1: 前回のアイテムを再表示しない
- 2: 常に再表示する
Microsoftはこのワークアラウンドは包括的な解決策にはならないとしており、繰り返し問題が発生する可能性がある点に注意が必要。包括的な解決策となる修正プログラムの公開が望まれる。