ソフトバンクは8月1日、生成AI(人工知能)と従業員のOA機器などに関する手続きや疑問に対応するための社内向けITヘルプデスクが持つQ&Aデータを連携させる運用を7月24日より開始したと発表した。

同社は2023年2月に生成AIの業務利用を開始。5月にはソフトバンク版AIチャット「SmartAI-Chat」を約2万人の従業員に導入した。これまでは、ベースとなる生成AIサービスの大規模言語モデルに蓄積されたデータや、インターネット上の公開情報を基に回答を作成していた。今回はAIチャットに、Q&Aデータ(質問数約3万6000およびそれにひも付く回答)を連携させることで、自社に特化した生成AIの活用を実現する。

従業員は生成AIの利用時と同じ感覚で、業務用のOA機器などの利用ルールなどに関する質問や、調べものを行うことができるようになった。同社によると、これまで検索ワードで行われていた従業員からの質問は、運用開始から約1週間で文章入力により高度化しているとのこと。

同社は今後、この取り組みで得られた知見を社内のさまざまな業務領域に展開し、業務の効率化を目指す。