リコーは7月31日、ガンバ大阪と共に同チームのホームタウンエリア(北摂7市)を中心にチームオリジナルグッズを配布するキャンペーンを実施して、グッズの包材にオンデマンド印字したQRコードから取得したデータを集計するマーケティング支援サービスの実証実験を行ったことを発表した。
リコーはオリジナルグッズの包材にQRコードなどのキャンペーン情報を直接オンデマンド印字する、ラベルレスサーマル技術を有する。また、このラベルレスサーマル技術を活用して印字したQRコードを介して得られたデータを、同社が収集し分析するサービスも開発している。
同社のラベルレスサーマル技術はオンデマンド印字により1つ1つユニークなQRコードをグッズに直接印字可能で、QRコードを読み込むとアンケートに遷移して回答を得られる。さらに、遷移先のアンケートの回答とQRコードに連携させたグッズ配布場所の情報を結び付けることで、一般的な統計データよりも細かなエリアごとのユーザー属性情報を取得できる仕組みを持つという。
QRコードを印刷したチラシを配布して同様のキャンペーンを行った場合は、一般的にQRコードの読み込み率が数%であるのに対し、今回の実証実験では26%と多くのデータを収集できたとのことだ。収集したデータはリコーが分析し、ガンバ大阪へ提供することで今後のエリアマーケティング施策の検討に役立てられるようだ。
リコーはサービス共創パートナー探索の一環として、TRIBUS2023にてオンデマンド印字技術を活用したデジタルサービスのアイデアを9月1日まで募集中だ。同社とパートナー企業のケイパビリティを組み合わせることで、顧客の課題を解決する新たなデジタルサービス事業を検討する。