GNUプロジェクトは現地時間2023年7月30日、GNU Emacs バージョン29.1をリリースした旨をメーリングリストに投稿した。ミラーリストからはgzip形式とxz形式、2種類のソースコードを入手できる。本バージョンでは、Waylandの本格対応を意味するGTKフロンドエンドのサポート、言語サーバープロトコルであるGNU ELPA、パーサージェネレーターツールのTree-sitterの組み込み対応を含んでいる。

  • WSL 2で実行したEmacs バージョン29.1

    WSL 2で実行したEmacs バージョン29.1

 ニュースページによれば本バージョンはSQLite3ライブラリーを用いたSQLiteデータベースへのアクセスや画像形式WebPのサポート、開発ライブラリーが用意されている場合はXInput 2を入力イベントに使用できるようになった。EmacsはUNIX系の幅広いカスタマイズが可能なテキストエディターとして長年愛用されている。拡張機能はEmacs Lispで記述するためLISPの知識も必要だが、Emacs愛用者は少なくない。本バージョンの変更も多岐にわたるため、先にリンクを張ったニュースページの参照をお薦めする。