東陽テクニカは7月31日、新たな技術開発拠点として、東京都江東区木場に「R&D センター」を竣工したことを発表した。
R&D センターには、屋内でEV(電気自動車)による認証試験まで可能にした充電評価システムなど、顧客の研究開発における課題を解決するための新たな設備を投入する。また技術開発拠点としての役割に加えて、分散していた拠点の集約物流、検査、修理、校正の一元化も行い、高水準の計測技術を提供することを目指す。
各フロアは三相200V~400Vの電力設備、EV実車による充電評価が可能な設備、校正エリアなどにおいては導電床を完備。耐荷重を500㎏/平米と、これまで技術本部が拠点としていた施設に比べ約1.6倍に増大。物流エリアにおいては、2t/平米の耐荷重を備え、電動フォークリフトや大型垂直搬送機を導入し、モノの移動における効率化、機動性の向上を図っている。
また、R&D センターは、中央区八重洲にある本社ビルから約4㎞の位置にあり、拠点間の距離を短縮することで、シームレスな業務遂行を実現している。本社同様に完全フリーアドレスとし、テラスなどの開放的なリフレッシュエリアを拡充することで、社員の創造力向上を促しイノベーションを促進しているとのことだ。東陽テクニカは、この新たな R&D センターの活用を通じて、多様化する計測ニーズに対応すべく技術開発体制を強化していく考えだ。