NECは7月31日、磐田市(静岡県)と連携協定を締結し、アプリを活用して同市民の健康づくりと地域活性化を目指す実証事業を2023年10月から2024年3月まで実施すると発表した。

同実証事業では、磐田市内に事業所を構える企業の30~50代の従業員約300名を対象として、NECのAIを活用した健康ポイントサービスアプリ「WoLN」をベースに、健康活動を促進する仕組みと地域密着型パスポートを組み合わせたサービスを提供する。

  • 連携協定締結式の様子(左:磐田市長 草地博昭氏、右:NEC 社会公共インテグレーション統括部長 髙橋和寛氏)

    連携協定締結式の様子(左:磐田市長 草地博昭氏、右:NEC 社会公共インテグレーション統括部長 髙橋和寛氏)

具体的には、「歩く」「食べる」「測る」など簡単な健康づくりに関する行動を記録することで健康ポイントを付与する。

WoLNには歩数ランキングやスタンプ帳、リアルウォーキングラリーなどのゲーミフィケーション機能を搭載している。同アプリで楽しみながら健康活動に取り組むきっかけを提供するとともに、食事記録によるパーソナライズされたアドバイスや4週間後の体重の短期未来予測など改善行動のフォローも行うことで、健康無関心層に対して行動変容を促すという。

  • アプリの画面イメージ

    アプリの画面イメージ

アプリ利用者の健康活動を継続するモチベーションを高めるため、実証事業では取得した健康ポイントを住地域内で利用できるクーポンなどに変換できるようにする。また、同ポイントが利用できる店舗情報などを含む地域特化型のコンテンツを提供することで利用者の地域内周遊を促進し、地産地消による地域活性化も狙う。