NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)とNTTドコモは7月28日、沖縄県の産業創出と地域の課題解決を支援することを目的としたサービス展開を開始することを発表した。NTT Com は同日より、低遅延かつ高セキュリティが特徴の通信環境を提供するクラウドサービス「docomo MEC」の沖縄拠点で提供する。また、NTTドコモは「ビジネスとウェルビーイングを両立する新たな共創」をテーマとする新たなビジネス拠点「docomo howlive Urasoe」を9月上旬に開設する予定だ。
docomo howlive Urasoeは大型ショッピングモール「サンエー浦添西海岸 PARCO CITY」に開設する。ここでは、シェアオフィスとコワーキングスペースを兼ねたコミュニケーション・ワークスペースを提供する他、NTT Comが運営する「沖縄 docomo MEC 産業活用支援プログラム」を受け付ける。
快適性と安全な通信環境で集中できるビジネス環境を実現しつつ、曜日や時間帯に応じて、さまざまな共創パートナーと連携しながら共創イベントや子ども向けプログラムを開催するとのことだ。利用する企業やユーザーに適したイベントやプログラムを実施し、利用者のウェルビーイングに貢献するという。
また、docomo MECの沖縄拠点のサービスを開始することで、沖縄から東京や大阪のMEC拠点を使用するケースと比較して通信遅延が3分の1ほどに低減される見込みで、通信のリアルタイム性が向上するようだ。
docomo MECの活用により、通院が困難な離島エリアの患者に対し高精彩かつリアルタイムの動画による遠隔医療システムを導入するなど、先進技術を活用した社会課題の解決にもつながるとしている。