PFUは7月27日、機器やネットワークを可視化する装置「iNetSec FC」の機能を強化し、7月31日より提供を開始することを発表した。この装置は工場などでIT環境の管理とトラブル解決にかかる業務の負荷軽減を支援し、ITに詳しくない担当者でも直感的な画面と簡単操作で現場の状況把握をサポートする。
今回の機能強化では、誰でも一目で現状把握できることを目指したアップデートにより、現場の属人化を解消しトラブル時の機器を探す時間の短縮と、原因の切り分けを迅速化する機能を搭載したという。
iNetSec FCは、ネットワークに接続するだけで自動で機器とネットワーク構成を可視化し、レイアウトが変更されても常に最新状態を把握できる。今回のアップデートでは対象機器の「写真登録」が可能となった。
設置している場所の柱番号や棚番号、棚卸として貼付されたシール情報なども写真で保存しておくことで、設置場所の特定をサポートする。機器の設置情報に加えて、正常時の機器のLEDランプ情報などを写真として登録しておくことで、担当者が変わった場合でも機器の情報を把握できるようになるという。
また、ネットワーク構成のスナップショット保存が可能となり、現在のネットワークマップと過去の正常時のネットワークマップを比較して差を確認できるようになった。一般的にトラブルはネットワークの増設や機器の付け替えなどの変更を行った際に多く発生していることから、iNetSec FCでネットワークマップの過去と現在の差を確認することで変更箇所を一目で確認し、トラブル原因の切り分けとダウンタイム短縮を支援する。
さらに、リンクアグリゲーション・スタック構成の環境も表示可能となり、より広いIT環境に対応したようだ。リンクアグリゲーション・スタック構成はアイコンや線を用いた分かりや表示としており、iNetSec FCでネットワーク構成全体を一目で把握できるようにしているとのこと。